棚卸しの最終日です。
 今日はちょっと長いです。
 
 今日のテーマは「ヒット商品や話題の会社が提供する事業から顧客が受けるベネフィット(顧客ベネフィット)を掘り下げよう!」です。

 ひとつの商品やサービスから受ける顧客ベネフィット(顧客満足)には様々なものがあります。
 ヒット商品や話題の事業には、様々な顧客ベネフィットの中核に、必ずベネフィットの「根っこ」があるはずです。今日は顧客ベネフィットを「根っこ」まで掘り下げるトレーニングを行います。


 実例をあげながら説明していきます。

★「脳を鍛える大人のDSトレーニング」ソフトの「根っこ」は何か?

 実際にやったことのある方も多いかと思いますが、累計販売150万本を達成して、第2弾も好評な、任天堂DS用のソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の顧客ベネフィットの「根っこ」を掘り下げてみましょう。

 基本的な考え方は以下のとおりです。

    商品がもっている一番の機能を探し

            ↓

   顧客が長期的に心に生じる利益
を見つけ出す
 
                          
 
この顧客が長期的に心に生じる利益が「根っこ」です。

 顧客ベネフィットの「根っこ」を見つけ出す流れは以下のとおりです。
 流れに沿って、私が定義した「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の「根っこ」も記載しております。この定義が正解ということではなく、論理的に考え方があっていればいろんな正解があると考えています。 

 「根っこ」を定義するポイントは
   仝楜劼長期的に心に生じる内容であるか!
   他の商品や事業に転用できる内容であるか!
     「△蓮皆さんが事業テーマを設定する際のヒントになります!」       
   
  (1)商品が持っている一番の機能は何か
      「気軽に楽しみながら、脳トレーニングが続けられる」

                  ↓

  (2)機能から受ける顧客のベネフィット(機能的ベネフィット)
      「気軽に脳のトレーニングができる」

                  ↓
 
  (3)短期的に心に生じる利益(情緒的ベネフィット)
      「脳年齢の判定が若返ることによる喜び」

                  ↓
  
  (4)中・長期的に心に生じる利益(精神的ベネフィット)
      脳全体を鍛えることができる ← これが「根っこ」

 
 以上のように顧客ベネフィットを掘り下げた私の脳の中は次のとおりです。

 このソフトの機能的な特徴は「ゲーム感覚で脳が鍛えられる」ことだ。
 今までに世の中にある年齢チェック(体力年齢、肌年齢、血液年齢など)と同様に脳年齢がわかる。しかも、遊ぶごとに脳年齢をすぐに判定してくれて、脳年齢が若返っていくことで喜びも生じる。
 しかし「若返る喜び」は短期的だな?
 最近は「脳」ブームである。
 単なるゲーム感覚だけでないな。
 もっと、「脳」について掘り下げて考えてみよう。
 
 このソフトの基本的な流れは、
   見る・記憶 →  考える → 判断・実行
 これを脳の動きに対応させると
   右脳→(脳梁経由)→左脳 → 前頭葉 
 右脳、脳梁、左脳、前頭葉という脳全体を鍛える効果があるな。
 このソフトは簡単な「計算」や文章の「音読」が中心であり、特に右脳・前頭葉を多く使うな。右脳と前頭葉をつなげるには、脳梁と左脳を経由するな。
 パズルやクロスワードも同様の脳の動きであるが「考える」が中心であり、特に左脳を多く使うな。これだと右脳と脳梁はあまり使わないかな。

 話は少しそれますが、女性は創造的であるので右脳が発達しているとよく言われています。実は脳梁(右脳と左脳をつなぐもの)が男性より太いので、右脳の情報を速やかに左脳に伝えることができ、男性よりアウトプット(発言などの行動)が早いとのことです。以下の書籍に書いてあります。
 「女たちはなぜ口コミの魔力にはまるのか」(黒川伊保子 著)

 以上から、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の顧客ベネフィットの「根っこ」は、右脳・脳梁・前頭葉という創造性を活性化させる脳を中心に「脳全体を鍛えることができる」ということであると導き出しました。
 皆さんは、どう考えますか?


 週末は、皆さんも、自分で探した商品や事業の顧客ベネフィットの「根っこ」である「精神的ベネフィット」を掘り下げてみましょう!


 今週のテーマである「ヒット要因を見つけること」はできたでしょうか?


 来週のテーマは「世の中の流れを見つめること」です。
 いわゆる市場環境の動きです。
 

 明日は「IMの今週1週間」をお届けします。
 MINATOインキュベーションセンターでIM(インキュベーションマネジャー)として、起業者育成・事業立ち上げ支援・センター運営を行っている私の1週間の動きをお届けしようかと考えております。