この本は、今日の衆議院千葉7区補欠選挙に自民党より出馬している斎藤健氏(前埼玉県副知事・経済産業省)が書いたものである。

 転落の歴史に何を見るか―奉天会戦からノモンハン事件へ    ちくま新書 斎藤健(著)

 私のビジネスパートナー(斎藤健氏の知人)より紹介されて先日読んだ。

 本書(斎藤健著)は、明治時代の日清・日露戦争に奇跡的な勝利をした日本と、昭和時代の第二次世界大戦に敗北した日本との「本質的な違い」と「30年間で変わった本質的な要因は何か」を深く考察している。

 私は、司馬遼太郎著の「坂の上の雲」を読んで、日露戦争に望んだ日本の「統制ある組織」や「緻密な戦略」のすばらしさを感じていた。反面、第二次世界大戦に望んだ日本の「無謀さ」もいろんなメディアを通じて感じでいた。

 本書(斎藤健著)では、本質的な要因は
   ・日露戦争の数年後に、ジェネラリストの強力な指導者である
   「明治の元勲」を失った日本が、ジェネラリストを育成せずに、
   スペシャリストしか育成しなかったこと
であると、斎藤健氏は述べている。

 ジェネラリストの存在により、明治時代の軍事は常に全体戦略の一手段として捉えられており、軍事に全体戦略が振り回されることはなかった。しかし、「明治の元勲」の亡き後、ジェネラリストの不在が続いてしまって、軍事イコール全体戦略となってしまった。 それが本質的な要因であると。

 
 話は変わるが、ビジネスも同じだなあと思います。
 社長の存在がビジネスの中核です。
 よく「社長の器より会社は大きくならない」と言われますよね。

 ジェネラリストである社長が、個別戦略や短期的成果など近視眼的な視野で物事を判断するのではなく、全体戦略を見据えて判断することがビジネスにも不可欠です。


 とても読みやすく書かれている本ですので、オススメです。